MLB開幕できないかも
5月25日に全国的に緊急事態宣言が解除されて、それに伴ってプロ野球は6月19日に開幕が決まってようやく楽しみなイベントができた方も多いのではないでしょうか。
しかし、アメリカではメジャーリーグの開幕が怪しくなってきているようです。
3月27日時点では試合数に比例して今季の年俸を支払うことで合意したと報じられていました。
As part of deal between MLB and MLBPA, players will receive an $170M advance spread over two months, source tells The Athletic. Salaries will be pro-rated based on length of season.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) March 27, 2020
普通はシーズン162試合行いますから、現在予想されている82試合のフォーマットになった場合ほぼ半分の年俸になります。しかし、5月26日にオーナーは選手会に対してさらなる年俸の削減を求めました。
Potential salary cuts in MLB plan, sources tell @JesseRogersESPN and me:
— Jeff Passan (@JeffPassan) May 26, 2020
Full-year Proposal
$563.5K $262K
$1M $434K
$2M $736K
$5M $1.64M
$10M $2.95M
$15M $4.05M
$20M $5.15M
$25M $6.05M
$30M $6.95M
$35M $7.84M
ジェフパッサン記者によるとその内容は累進課税制度のような高年俸選手ほど支払われる年俸の割合は小さくなるというものでした。MLB最低年俸の56万3500ドルの選手は46.4%の26万2000ドルに、リーグ最高クラスの年俸3500万ドルの選手(ザックグレインキーと同額)は22.4%の784万ドルの年俸になります。
This season is not looking promising. Keeping the mind and body ready regardless. Time to dive into some life-after-baseball projects. Hope everyone is staying safe and healthy. Brighter times remain ahead!
— Marcus Stroman (@STR0) May 26, 2020
このまま対立を続けると現在のプランである7月4日開幕は難しくなります。個人的に心配しているのはMLB選手会がストライキのような措置をとるとMLBの人気はさらに低下するのではないかという点です。1994年から95年にかけて選手会とオーナーの労使交渉がストライキに発展した際には観客動員数は減少し、NBAシカゴブルズを引退して野球選手に転向していたマイケルジョーダンはNBAに復帰するという形になりました(ジョーダンとNBAにとっては良いことかもしれないが)。
今のMLBは放映権ビジネスによって支えられている面が強いので、コロナウイルスの影響でチケット収入やグッズ販売の影響があったとしても選手側が納得できるような報酬を支払って開幕を迎えてほしいと思います。